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3周年に思いを寄せて
皆様のおかげで悠月は来月3日に3周年を迎えます。
実は3年前のオープン初日のお客様はゼロでした。招待のお客様が2名いただけで初日の売上げは500円でした。あると思っていた館内のスケッチがなくオープンの告知が遅れたのが原因です。
1ヵ月後の3月の初めにテレビ局から取材の話をいただき一泊で取材に来ていただきました。
3月5日放送のCBCの花咲かタイムズという番組です。放送後状況が一変しました。
たくさんのご予約の電話を頂き仕事が手に付かないような状態になりました。
ところがそれから1週間もたたない3月11日。東日本大震災の日です。
当日は朝から風もなく暖かい陽気で玄関前ではウグイスが鳴いてるのどかな日でした。
客室の掃除が終わりテレビを点けると地震のニュースばかり。状況がまったく把握できず
何を放送しているのかもよく分かりませんでした。それからです。また電話が鳴りっぱなし。
こんどは津波が怖いからというキャンセルの電話です。宿周辺ののどかな日和と東北とのギャップで
現実がよく分からなかった私にも事の重大さが理解できました。こうゆう状況だからキャンセルも仕方ないですがその後自粛ムードも広がり1週間前にいただいたご予約の大半が無くなりました。
ちなみに悠月は海抜27mの高台にあり2階の客室は30mの高さがありますのでその点はご安心ください。
お客様が戻ってきたのはGWの頃からです。その後一度キャンセルされたお客様から再度ご予約を頂いたりぐっさん家の山口さんや石塚さんなどのテレビ取材もあり忙しい日々だったことを思い出します。
あっという間の3年間でただ一生懸命だったような気がします。
口下手で接客も満足にできない夫婦がおもてなしの宿を経営しているのは自分でも不思議に思います。
心あるお客様に支えられて成り立っているのだと思っています。
リピーターのお客様も増え毎月のようにお越しいただくお客様もあり本当に感謝しています。
毎日朝早くから夜中まで働き通しで頑張っている女将にも感謝しています。
2月3日のお客様にはワインでも振舞おうかと思っています。仕事が終わったらオープンの日のように静かにお祝いでもしようかと思います。また5周年にも感謝を伝えられるように頑張ります。